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紀元前2万年〜紀元前1万年前に描かれたフランス・ラスコー地方の洞窟壁画は有名です。

描かれているウシは、家畜牛の祖先種である原牛(オーロックス)です。
当時の人々にとってウシは狩猟の対象であり、たくましい雄牛は、力強さの象徴でもあったことでしょう。

洞窟壁画は”牛の博物館”のホームページで見る事が出来ます。・・・→ 【牛の博物館】


ウシは今から8千年ほど前に西アジアのイラン高原北部で家畜化されました。ウシの家畜化がどのようなきっかけで始まったのか、はっきりしたことは分かりませんが、食べることを目的として捕まえたウシが子を産み、その子牛を飼い慣らすといったことから始まったのではないかといわれています。

ヒトが動物を飼うようになると、自然淘汰圧は弱まり、代わりに人為的淘汰圧が強まります。そのため、人間に都合の良い形質を持った動物の集団が形成されます。これが家畜化といわれるものです。家畜牛の基となった野生のウシ(原牛:オーロックス)は、1627年にポーランド南部のヤクトロウカの森で最後の1頭が死んで絶滅しています。

紀元前1700年頃(古代エジプト)のウシを追い込むエジプト人の写真は
”牛の博物館”のホームページで見る事が出来ます。・・・→
【牛の博物館】


オーロックス      【拡大】

学名 : Bos primigenius

英名 : Aurochs

分  類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門: 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 偶蹄目 Artiodactyla
亜目: ウシ亜目(反芻亜目)Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科: ウシ亜科 Bovinae
: ウシ属 Bos
: オーロックス B. primigenius

オーロックス Bos primigenius は偶蹄目ウシ科に属するウシの一種で、ヨーロッパを中心としてアフリカ北部からユーラシア大陸各地に広く分布していたが、すでに絶滅した。

「原牛(げんぎゅう)」と呼ばれる、現在のヨーロッパ系統の家畜のウシの先祖に当たる種で、1万5千年前の洞窟画(=ラスコー)にその姿が残っている。体格は体長250〜310cm、体高140〜185cm、体重600〜1000kg。体色はオスが黒褐色または黒色、メスは褐色。角は大きく滑らかで、長さは80cmほどとされる。

生息していた各地で、開発による生息地の減少や食用などとしての乱獲、家畜化などによってオーロックスは消滅していった。中世にはすでに現在のフランス・ドイツ・ポーランドなどの森林にしか見られなくなっていた。16世紀には各地にオーロックスの禁猟区ができたが、それは単に諸侯が自らが狩猟する分の確保のために設けたものでしかなかったため、獲物をとりつくすとともに閉鎖された。最後に残ったのはポーランド・ヤクトロフカの保護区であったが、そこでも密猟によってオーロックスの数は減り続け、1620年には最後の1頭となってしまった。その1頭も1627年に死亡が確認され、オーロックスは絶滅した。

その後1920年代より、ドイツのベルリン及びミュンヘンの動物園において、現存するウシの中からオーロックスに近い特徴をもつものを交配させることによってオーロックスの姿を甦らせる試みがなされた。作出は1932年に成功し、その個体の子孫は、現在でもドイツの動物園で飼育・展示されている。このウシは体形や性質はオーロックスに近いものを持っているが体格は幾分小柄で、作出に携わった当時の動物園長の名をとって「Heck Cattle」とも呼ばれている。

最後のオーロックスの記念碑
(ポーランド・ヤクトロフカ)
オーロックスの頭骨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 より