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Q25
牛乳はクローン病や潰瘍性大腸炎と関係があるのですか?

クローン病、潰瘍性大腸炎は<BR>肉類を中心とした西洋型の食生活がリスク要因になります。

クローン病、潰瘍性大腸炎は若年層に多い難病で、厚生労働省では特定疾患に指定しています。両疾患は異なる病気ですが、共通点も多く炎症性腸疾患と呼ばれています。

クローン病の国別の発症頻度について、Whelanは人口10万人に対し3人以上を高頻度国、1人未満を低頻度国、、その中間を中頻度国としていますが、1991年の守田氏らのデータではわが国は低頻度国でした。現在は、増加して1.0人前後で低頻度国と中頻度国の境界ぐらいだと思われます。一方、潰瘍性大腸炎は人口10万人に対し5人以上を高頻度国、3人未満を低頻度国としていますが、1991年のデータではわが国は低頻度国でした。

牛乳が両疾患の発症に関わっているとは認められていません。

厚生労働省の「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」班の千葉氏は、クローン病、潰瘍性大腸炎と食事との相関について報告しています。肉類、脂肪、砂糖、菓子などの過剰摂取および野菜、果物、食物繊維の摂取不足による西洋食を主とした偏った食事は、腸内の善玉菌の減少を招くため、腸内細菌の粘膜内侵入を容易にします。細菌の粘膜内侵入があると免疫反応が生じ、その結果炎症性腸疾患が発症すると思われます。両疾患の糞便細菌叢において、Bifidobacterium,Lactbacillusをはじめとする善玉菌の偏性嫌気性菌の減少、悪玉菌の好気性菌の増加が示されています。1)

また、同研究班の吉野氏も、西洋型の食事、特にファストフードが両疾患の発症のリスク要因となっていると報告しています。2)

クローン病、潰瘍性大腸炎は、若年層の肉類に偏った食生活に起因する生活習慣病と考えられます。牛乳が両疾患の発症に直接的に関わっているとは認められていません。偏った食生活を改め、バランスのとれた食生活を送ることが大切です。

出典:
1)千葉満郎、「難知性炎症腸管障害に関する調査研究」班、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)は食事を主とした生活習慣病と考えられる
2)吉野純典、「難知性炎症腸管障害に関する調査研究」班、炎症性腸疾患の患者対照研究

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【Q・25】 牛乳はクローン病や潰瘍性大腸炎と関係があるのですか? クローン病、潰瘍性大腸炎は
肉類を中心とした西洋型の食生活がリスク要因になります。