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Q21
牛乳は貧血や腸内出血と関係があるのですか?

貧血の原因となる鉄分は、牛乳には少量しか含まれていません。幼児期の牛乳だけに頼った食生活は極めて危険です。

牛乳を飲みすぎると貧血になるという主張がありますが、非常にあいまいな表現です。

牛乳コップ1杯(200ml)0.04mgしか含まれていません。一方、日本人の鉄分摂取推奨量(【資料】参照)は、1〜2歳児で1日当たり男5.5mg、女5.0mg、成人男子で1日当たり男7.5mgですから、牛乳だけで摂取することは不可能です。したがって、「牛乳だけの食生活では鉄分は不足する」ことは明らかで、離乳後の幼児に牛乳だけしか与えないということは言語道断です。

近年、世界的に鉄欠乏症による障害が深刻な問題となっています。鉄欠乏症による病気として欠乏性貧血はよく知られていますが、そこに至る前の鉄不足・鉄欠乏の状態(表)が持続するだけで、いろいろな神経機能の異常が生じます。この状態は早期に鉄補給されれば回復も可能ですが、鉄不足が乳児期早期から始まれば始まるほど、また不足の状態が持続すればするほど、鉄補給による機能回復は認められなくなり、予後が悪くなります。

幼児期の持続的な鉄不足は、神経機能に異常を来たし言葉が話せなくなることも十分に予想されます。

牛乳だけで育てていれば、神経機能に異常を来たし言葉が話せなくなることも十分に予想され、牛乳を止めればある程度異常が軽減されるかもしれません。しかし、これをもって牛乳を有害食品と決めつけるのは、的外れも甚だしいといえます。

一方アレルギーの予防には、「同じものを大量に高頻度に摂ることは避ける」というのが鉄則です。消化機能や免疫機能が未発達な幼児が毎日大量の牛乳を摂取していれば、アレルギーによる腸管出血を起こす可能性も否定できません。こうなれば「牛乳だけの食生活では鉄分は不足する」だけでなく出血による鉄分の喪失を伴い、極めて異常な事態です。

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【Q・21】 牛乳は貧血や腸内出血と関係があるのですか? 貧血の原因となる鉄分は、牛乳には少量しか含まれていません。幼児期の牛乳だけに頼った食生活は極めて危険です。