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ニュース 2007【牛乳・乳製品の消費動向に関する調査】の報告
(調査:社団法人 日本酪農乳業協会)

2007年「牛乳・乳製品の消費動向に関する調査」より 「混ぜて飲む」「料理に活用」などが増加傾向。

全国の消費者を対象に行われた「牛乳・乳製品の消費動向に関する調査」の結果が発表されました。1987年にはじまり、今回で21回目となるこの調査は、牛乳・乳製品に関する、飲食・購入・嗜好の動向を把握する目的で行われています。調査の結果は、時代とともに変化する牛乳・乳製品へのニーズに対応するため、役立っています

■牛乳の平均飲用量は、中学生で大幅に減少

調査結果から、白もの牛乳類(アンケートの性質上、牛乳類の分類について、牛乳のほかにも低脂肪乳、無脂肪乳、栄養成分強化乳(カルシウム、鉄、ビタミンDなどを加えたもの)を「白もの牛乳類」としており、法律や規約上の種類別分類とは異なります。)を毎日飲んでいる人は38.5%で週に5〜6日は飲むと答えた人と合わせると、ほぼ毎日飲んでいる人が、47.5%。やや減少傾向にありながらも約2人に1人はほぼ毎日飲んでいることがわかりました。

さらに性・年代別に1日の平均飲用量を詳しく見てみると、中学生の男女ともに2006年に比べて2007年は大幅に減少しています。要因はさだかではありませんが、中学生の飲用理由として「おいしいから」「好きだから」のほかに、「いつも家にあるから」「家族がすすめるから」が、ほかの世代に比べてポイントが高いことから、家庭環境・周囲からの影響も考えられます。

■一方、女性全体で飲む量が増加

女性は20代、30代、50代、70代以上と多くの世代で増加傾向がみられ、女性全体でも平均飲用量が増えています。男性でも50代、70代以上で増加しており、美容や健康意識が高くなる年代の人々に多く飲まれていることがわかります。飲用理由を見てみると、50代〜70代以上の女性では「カルシウムがあるから」「骨粗しょう症が心配だから」「健康によいから」「栄養があるから」が、ほかの世代に比べてポイントが高く、健康づくりに活用しようとする様子がうかがえます。

別の設問で、牛乳・乳製品を取り入れて健康的な食生活を実践しようと提案する食生活改善運動3-A-Dayの「認知度」「実施状況」をたずねたところ、いずれも前年度の調査より増加する結果に。3-A-Dayの認知度があがり、実施する人が増えたことも、背景にあるのかもしれません。

■20代〜40代女性に顕著な「ほかのものと混ぜたりする」

20代〜40代女性の飲用理由で、ほかの年代に比べてポイントが高かったのが「ほかのものと混ぜたり、ほかのものにかけたりする」で、30代では4割の人があげています。この年代は主婦や子育て世代にもあたることから、家族のための食生活に自然に取り入れている様子が見て取れます。

また、牛乳を使った料理回数をたずねた調査では、2006年、2007年ともに1ヶ月平均4.3回と結果が同じことから、牛乳を料理に利用することが定着しつつあることがわかります。

牛乳・乳製品は、私たちの健康的な食生活を支える大切な役割を担っています。これからも牛乳・乳製品への一層の理解と、消費拡大が進むことを目指し、この情報を役立てていただきたいと思います。

牛乳・乳製品の消費動向に関する調査
■実施:社団法人 日本酪農乳業協会
■調査期間:2007年6月1日〜6月18日
■調査対象者:全国13歳以上の男女個人
       回収3486人

調査結果の要約版は、PDFデータをダウンロードできます。
ぜひご活用ください。

※アンケートの性質上、牛乳類について、牛乳のほか低脂肪乳、無脂肪乳、栄養成分強化乳(カルシウム、鉄、ビタミンDなどを加えたもの)を【白もの牛乳類】としており、法律や規約上の種類別分類とは異なります。


生活習慣病およびメタボリックシンドロームの予防と治療〜食事と運動戦略〜 第22回 国際学術フォーラム[2007年11月24日(土)コクヨホール]

年に1回、第一線で活躍する国内外の専門家を招いて開催する、牛乳栄養学術研究会による国際学術フォーラム。第22回を迎える今回は、世界的にも社会的にも注目されているテーマをもとに実施されました。

講演1は石橋俊さん(自治医科大学医学部教授)による、「日本におけるメタボリックシンドロームの現状ー発症メカニズムから治療戦略までー」の発表。メタボリックシンドロームの診断基準について、また日本の現状など基礎情報を提示。治療の主体は生活習慣の治療的改善にあり、禁煙、食生活の見直し、運動がカギになると訴えました。

講演2はジョン・P・バントルさん(ミネソタ大学医学部教授)による「食事・運動療法によるメタボリックシンドロームおよび糖尿病の予防と治療」の発表。世界中で増加傾向にあるメタボリックシンドロームと糖尿病患者に対して、食事療法、運動療法、行動療法を組み合わせた長期的なライフスタイル改善が重要であることを提唱しました。

講演3はシミン・リウさん(UCLA教授)による「乳製品消費と人における代謝・疾病」の発表。細胞内カルシウムは、いくつかの代謝過程の調節に重要な役割を果たしている可能性について示唆しました。

講演4は上西一弘さん(女子栄養大学教授)による「牛乳・乳製品摂取頻度とメタボリックシンドロームの関係ー日本における疫学研究例」の発表。若年成人女性と中高年女性を対象にした調査結果では、牛乳・乳製品摂取頻度が高い人の方が、両世代ともに収縮期血圧が低く、血清HDL-コレステロールは高値を示し、また中年女性は骨密度、骨量についても高値を示したと報告しました。

講演5はジョン・バックレーさん(南オーストラリア大学教授)による「肥満管理のための食事療法および運動療法」の発表。乳たんぱく質の摂取がBMIの低減、体脂肪率の低下、胴囲の減少などに関連していることを伝えました。

パネルディスカッションでは、各演者の新しい知見に対してさまざまな意見交流がなされました。ただ、メタボリックシンドロームについてはまだ研究途上であり、今後さらなる有用な研究成果・報告が期待される会となりました。

j-milk magazine ほわいと 2008 春 より