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「全乳連便り」-街の牛乳屋さん通信ー

第36号 2016年8月15日号

毎月15日、30日発行

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全乳連事務局の白根です。「全乳連便り」―街の牛乳屋さん通信、第36号をお届けします。

リオデジャネイロオリンピックは8月21日、すべての競技が終わり、日本は過去最多の41個のメダルを獲得するとともに、10代の若手も活躍し、4年後の東京大会へ弾みをつけました。今回は、新潟の牛乳販売店、大樹販売の職場体験の記事などをお送りします。

◆今回のメニュー◆

  • [1]都普協総会、渡邉会長を再任
  • [2]大樹販売、中学生が職場体験
  • [3]シームレスカプセルで生きて腸まで届く
  • [4]日航機事故、絵本「パパの柿の木」に託して
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[1]都普協総会、渡邉会長を再任

東京都牛乳普及協会(渡邉佳三郎会長)は7月21日、東京・新宿の京王プラザホテルで第37回通常総会を開催し、平成27年度の収支決算及び事業報告、平成28年度の収支予算、事業計画のすべてを承認した。また、任期満了に伴う役員改選を行い、渡邉佳三郎会長を再任した。また、副会長に平野正延氏(東京都酪農農業協同組合長)、能任亮介氏(森永乳業首都圏支社市乳販売部長)を再任し、相田勝氏(小岩井牛乳協会長)を新任した。大久保忠宜専務は再任。
同協会が今年度の事業実施にあたっての事本方針は以下の通り。
●牛乳・乳製品の消費拡大事業は、予算的にも厳しい状況にあるが、事業実施にあたっては、より大きな効果が得られるよう、「生・処・販」の理解と協力を得ながら、また、Jミルク、関東生乳販連、関東甲信地区牛乳普及連絡協議会(含む静岡)1都9県等と連携を密にし、より効率的に事業を展開していく。
出席者の言葉
●渡邉会長=主催者挨拶で、「大久保専務の協力を得てすべての事業を実施することができ、例年通りの決算を組むことができた」と述べ、懇親会では、「都普協と東乳商の事業のコラボレーションで、小山浩子先生の乳和食研修会を今年も都内4会場で実施する。また、宅配ご愛飲謝恩キャンペーンも引き続き実施し、消費拡大のツールとして使っていきたい。また、『牛乳の日』の認知が進んでいないことから、告知のチラシを去年の3千枚より多く配布し、認知促進に努めたい」と挨拶した。
●平野副会長=乾杯の挨拶で、「酪農生産者は厳しい労働条件の中で頑張っている。先頃出された、政府の規制改革会議の答申では、酪農家の一層の所得向上を図るため、指定団体制度の抜本的改革を検討する、としている。それによって、生産者がもっと報われるようになっていくだろう、と期待している。そのためには、我々も想いやこだわりをもって努力していかなければならないかな、と思っている。酪農乳業界の努力が報われるようにしていきたい」と述べ、牛乳で乾杯した。
●Jミルク・箸本部長=来賓挨拶で、「ここ数年、関係団体の協力を得ながら、乳和食の普及に努めているが、昨年、ちょっとしたブレイクがあった。いくつかのテレビ、ラジオ局で乳和食を取り上げてもらった。こうしたことを積み重ねていけば、牛乳消費拡大につながると期待している。Jミルクが実施している『牛乳乳製品に関する食生活動向調査』によると、『なんらかのかたちで乳和食を知っているという人』の数が25%となった」と述べた。
●東京都・松川課長=来賓挨拶で、「酪農を取り巻く情勢は厳しいが、都内の酪農家の方はまだまだ元気だ。4年後のオリンピック、パラリンピックで世界各国からたくさんの人々が東京を訪れる。東京産の牛乳・乳製品の良さをしっかりPRしていく良い機会だととらえている」と抱負を述べた。

渡邉会長.jpg

平野副会長.jpg

[2]大樹販売、中学生が職場体験

新潟県南魚沼市の牛乳販売店、大樹販売は二代目社長菊池美樹さんの指揮のもと、「地域とのかかわりを大事に」をモットーに営業活動を続けている。
7月のある日、湯沢店で職場体験を実施。地元の湯沢学園から8年生(※)のかわいい男の子2人が、2日間の予定でやって来た。
(※)湯沢学園は湯沢町にあった5つの小学校と、1つの中学校を統合して、小中一貫教育を行うことにより、中一ギャップ、10歳の壁等を解消する他コミュニティスクールを取り入れ地域一丸で子ども達を育てる学園として2014年4月開校した。
以下は、同社のFB(フェイスブック)の抜粋。
1日目、牛乳屋さんとはどういう職場なのかということを学んでもらったり、自販機納品や商品ピッキングも体験。学園の職員室に出向き、小中学校の先生に商品紹介もした。
2日目は配達の体験。
暑い中、お客様1軒1軒に商品の届けてもらった。
最後にご近所の会社さん数社にご挨拶しながら、販売も経験してもらった。
どんな職業も精一杯努力が必要だってこと。世の中たくさんの仕事があって、たくさんの人が意味のある「仕事」をしていること。
誰かのために、自分のために、家族のために頑張るって、本気で頑張らないと出来ない。
私たちの仕事も、華やかな仕事ではないけど、誰かの笑顔や健康な毎日のために必要があるってこと。働くことってどんな事でも何でも大変、だけど働くことって大切で必要で、必要にされるって素敵な事。
何か一つでも感じてもらえたらいいな。
と菊池社長は説明を結んでいる。
今回体験をした8年生は中学2年生にあたり、配達は今回短めで約100件3~4時間の昼配コースでお客様と触れ合ってもらった。
菊池社長は、
「子供たちに率先して牛乳屋さんになってほしいと思っているワケではなく、知らないままではなく、こうやって地域に根付く仕事があることを知ってほしい。たくさんの職業が必要とする人がいるから存在することを知ってもらえたらいいな、という気持ちと、『地域に根付き人を笑顔にする仕事だ』という誇り高き堂々とした気持ちで手を挙げさせていただきました」と、父親である先代社長から受け継いだ思いを語ってくれた。

[3]シームレスカプセルで生きて腸まで届く

雪印メグミルクの機能性表示食品、「ガセリ菌SP株ヨーグルト」は快進撃を続けており、昨年8月発売以来、カップタイプで5倍、ドリンクタイプで3.5倍と売り上げが大きく拡大している。今秋、宅配商品も発売されることになっており、注目を集めている。
さて、同社の製品で、「ビフィズス菌SP株カプセルヨーグルト」は「ビフィズス菌株」を腸溶性カプセルに入れ、胃酸から守り、生きたまましっかり腸まで届け、ガラクトオリゴ糖入り、ということを前面に打ち出している。
●この「カプセル」は
・一層目の被膜(耐酸性)=耐酸性で胃酸から守る
・二層目の被膜(腸溶性)=腸まで届いてから溶解し、ビフィズス菌SP株を解き放す
・真中にビフィズス菌SP株
●「生きて届けるビフィズス菌ヨーグルト」には、ビフィズス菌の餌となる「ガラクトオリゴ糖」を配合。腸に届いたビフィズス菌が、元気に活発に活動できるよう配慮した。
などと、商品特性について訴えている。
<さて、このカプセルが、あの「仁丹」の技術で作られている、ということを知り、驚いた。>
森下仁丹の資料では次のように解説している。
天然の生薬を練った小さな粒に銀箔をはりつけた「仁丹」が生まれたのは明治中期。医療環境が整っていなかった時代に、生薬を手軽に持ち運び、長期保存を可能にしたのが銀箔のコーティング技術でした。この中身を「包んで守る」技術をさらに進化させ、森下仁丹が生み出したのが、いま世界が注目するシームレスカプセル技術なのです。(森下仁丹資料)
さらにシームレスカプセルは、ビフィズス菌の研究者である光岡知足東京大学名誉教授と出会い進化します。「ビフィズス菌は胃酸に弱く腸まで届けることが難しい。ビフィズス菌に鎧でも着せられないか」。そんな願いを実現したのが、耐酸性の皮膜を2重にしたシームレスのハイパープロテクトカプセルです。この技術によって、生きたビフィズス菌を腸まで「届ける」ことが可能になったのです。(森下仁丹資料)
商品誕生の裏には思いがけない事実が隠されているものです。お客様との会話、お便りなどに使ってはいかがでしょうか。

http://www.megumi-yg.com/product/

[4]日航機事故、絵本「パパの柿の木」に託して

単独の航空機事故としては世界最悪の事故とされる日航機墜落事故から30年。事故で夫を亡くした大阪の女性が、「パパの柿の木」という絵本を制作した。各紙で報道された中で、産経新聞の記事を抜粋して紹介します。牛乳販売とは離れますが、心温まる話しです。また、事故のことは決して忘れてはいけない、と思います。是非ご覧いただきたいと思いまして、取り上げます。
昭和60年8月12日の日航ジャンボ機墜落事故で夫を亡くした大阪府箕面市の谷口真知子さん(67)が、夫が植えた柿の木を題材に絵本の制作を進めている。「子供よろしく」と短い遺書を残し、40歳で逝った夫。残された母子で支え合い、2人の息子はそれぞれ家庭を持って父親になった。事故から今年で30年。愛する人を失った悲しみが完全に癒えることはないが、前向きに生きることで笑顔を取り戻せる日が来ることを、絵本で伝えたいという。
庭の柿の木は夫の正勝さんが事故の5年前、子供に食べさせたいと植えた。今はまだ青い実が、茂った緑の葉の合間からのぞく。家族の悲しみを癒やしてくれたのが柿の木だった。あの年の秋、初めて実をつけた。仏壇に供えてから3人で食べた。「思ったより甘いね」。
夫は、こうやって柿を食べる息子たちの姿を見たかっただろうな。そう思うと涙がこぼれた。柿は毎年、実った。夏には青々とした葉を茂らせて照りつける日差しを遮ってくれ、冬は葉を落として暖かな光を届けてくれる。「主人が家族を見守ってくれているように思えた」
昨夏、恒例の慰霊登山に向かう途中、5歳の孫から「パパのパパに会いたかった」と言われ、孫の世代にも事故や遺族の思いを伝えることが必要だと思うようになった。仕事で知り合ったアートディレクターの嶋秀樹さん(36)に話すと、絵本にすることを提案されたという。
タイトルは「パパの柿の木」。イラストレーターの亭島(ていしま)和洋さん(39)が挿絵を担当し、真知子さんが文章をつづる。子供たちにも理解してもらえるようにと、事故当時小学3年だった次男の目線で描いた、成長する柿の木と笑顔を取り戻そうとする家族の物語だ。
「ママとおにいちゃんとぼくは1日1日を大切に生きることにした」
伝えたい思いを短い言葉に込め、笑顔で集う今の家族の姿を最後に描いた。

(産経新聞)
●パパの柿の木=出版社:星湖舎
        1,728円(税込)
        小学生対象

(編集後記)
8月16日の終戦記念日翌日、産経新聞のコラムの内容が目に留まった。作家の新田次郎夫妻が旧満州の新京(現在の中国、長春)で終戦を迎え、その後、新田氏がソ連軍の捕虜になるなど、苦労の末帰国したと伝えている。筆者の父もシベリアに抑留され、命からがら帰国した。記事は、「終戦時、北朝鮮にいた日本人24万6千人余りのうち、死者は確認されているだけで、約2万3千人にも上る。8月15日に戦争は終わったが、外地の日本人にはその瞬間、『新たな戦争』が始まった。終戦の日に、日本人の苦難の歴史を改めてしのんだ」と結んでいる。
毎年、終戦の日が近づくと、様々なメディアが戦争について取り上げる。二度と戦争をしてはならない、という思いは後世につなげていきたい、と思います。

今後毎月15日、30日の発行を目指しています。
今のところ、当分は無料で発信する予定ですが、その後、月額500円の会費を頂戴したいと考えています(検討中)。全乳連に加入している商業組合の組合員の方は無料です(検討中)。併せて、全乳連ホームページ上に掲載していきます。皆様の感想をお聞かせいただければ幸いです。
何でも結構ですから、ご意見がありましたら、下記あてご連絡ください。

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