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「全乳連便り」-街の牛乳屋さん通信ー

第32号 2016年4月30日号

毎月15日、30日発行

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全乳連事務局の白根です。「全乳連便り」―街の牛乳屋さん通信、第32号をお届けします。

新年度に入りました。4月から、誠に勝手ながら諸般の事情により、毎月15日、30日の2回の発行とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

今回は、「熊本地震」を中心にした記事をお送りします。

◆今回のメニュー◆

  • [1]オオヤブデイリーファームさんの救援活動
  • [2]阿蘇で生乳廃棄
  • [3]マイナンバー大丈夫?
  • [4]湖底に沈む運命にあった「荘川桜」
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[1] オオヤブデイリーファームさんの救援活動

4月14日に発生した熊本地震から3週間が経過した。いまだに余震が続いているが、地震発生から数日後にフェイスブック(FB)に書き込まれた投稿をJミルクの前田専務がシェアしているので、ご紹介します。
熊本県合志市のオオヤブデイリーファームさんの投稿。
牧場周辺は温泉や高速に行くために道路が大混雑しています。
自主避難場所は基本的に救援物資が届かないそうで、飲み水さえないところがあり、避難所で格差がでているようです。
昨日は大量に作っていたおにぎりや味噌汁、そしてわが家のヨーグルトを避難場所に届けてきました。
私たちにできることはこれくらい。ほんとこれだけ。
冷たい床にブルーシートを敷いて毛布にくるまって座って眠っている方。
ここで子どもが夜泣きでもしたら居心地悪いだろうなぁ。
私たちにできることがあればメッセージください!
お湯がでます!
電気もつきます!
こうした方々の支援はありがたいものだが、4月30日の産経新聞にはボランティアと被災者の間の微妙なズレについて、次のように紹介していた。
「大型連休が始まった29日、熊本地震の被災地には多くのボランティアが訪れた。だが、交通の影響や安全面を考えて参加者を熊本県在住者に限った被災自治体もある。手伝いたい気持ちはありながら行けないボランティアと、人手不足に悩む被災者。それぞれがジレンマを抱えている」
同じ記事の中で、「益城町の担当者も『余震が続く現時点では、がれき撤去などの作業は安全性の面からボランティア以外で行うことにした。余震がおさまり、安全を確保できる環境が整い、復旧に向けた仕事が増えてくるときに、ボランティアの力を借りたい』と説明している」と結んでいる。

[2] 阿蘇で生乳廃棄

甚大な被害をもたらした熊本地震についてお知らせします。
まずは、犠牲になった方々に対し、心よりご冥福をお祈りいたします。また、被災された多くの皆様にお見舞いを申し上げます。
「ASOMILK(アソミルク)」のブランド名で低温殺菌牛乳を製造・出荷している熊本県阿蘇市三久保の阿部牧場では、未明に「本震」が起きた16日から、1日約6トンの生乳を搾っては捨てた。断水で、生乳を集めるパイプや製造装置などを洗う水が確保できないためだ。停電で搾乳機も使えないが、毎日搾乳しないと乳牛は乳房炎を起こすので、自家発電機を使い搾乳を続けている。阿部寛樹社長(39)は「ミルクは一滴も捨てたくないが、泣く泣く廃棄している。電源の燃料確保など不安もある」と話す。
県畜産課によると、県内の酪農家は2015年2月現在、631戸。飼養頭数約4万5千頭は北海道、栃木に次ぎ全国3位。生乳生産量(14年度)は24万7千トンで、西日本1位だ。
生乳は通常、酪農家から専門業者が乳業工場に運び、牛乳や乳製品になって消費者に渡る。だが、阿蘇地方では道路が通れなくなったり、ガソリンが不足したりしていて、酪農家から生乳を集められない状況だという。
生乳は専用のクーラーで温度を1度に保つ必要があるが、県内にある4乳業工場も被災して一時、操業を停止。県酪農業協同組合連合会は、自分で貯蔵できない分は自主廃棄するよう16日付で要請した。担当者は「未曽有の事態を受けた苦渋の選択だった」と話す。
17日から一部で生乳の集荷を再開したが、道路の寸断や停電は続いている。県畜産課は「乳業工場が稼働したとしても、生乳を集めるためのインフラを整えるのにはかなり時間がかかりそうだ」としている。
(朝日新聞4月18日)

[3] マイナンバー大丈夫?

1月に動き出した直後から不具合が続くマイナンバー(社会保障・税番号)のシステムについて、運営する「地方公共団体情報システム機構」は27日、「不具合の原因を特定して対応を終えた」と宣言した。ただ、市区町村の窓口でのマイナンバーカード(個人番号カード)の配布は大幅に遅れ、いつ受けとれるかははっきりしない。マイナンバーをめぐる混乱はまだ続きそうだ。
不具合が発生したのは、自治体からの情報の暗号を解いたり保管したりする装置(サーバー)だった。大がかりなシステム障害は1月だけで6回あり、情報処理の遅れも相次いだ。市区町村の窓口にカードを受けとりに来た住民が暗証番号を設定できず、持ち帰れない例が続出。市区町村での発行手続きを中断せずに調査していたため、究明に時間がかかったという。
カードは顔写真つきで身分証明書になる。申請すれば無料でもらえる。申請書は、12桁のマイナンバーを一人ひとりに伝えるために昨秋から郵送された簡易書留内に入っていた。政府は3月までに1千万枚を作成する計画で、それに迫る申請があったが、今月25日までに申請者に手渡せたのは331万枚にとどまる。
トラブルは全国の自治体で窓口の混乱を招いた。47都道府県が加盟する「全国連合戸籍住民基本台帳事務協議会」(事務局・東京都北区)は4月、機構と、関係の深い総務省に「制度そのものに対する信頼が揺らぎつつある」と危機感をあらわにした要望書を出した。
機構はサーバー4台すべての改修を終え、1日平均11万5千枚を渡せる状態にしたと説明。いまは平均約6万枚だが、今後は増えていく見通しだという。ただ、申請から手渡しまでの期間は「市区町村でそれぞれ決める」とし、明らかにしなかった。
カードはこれから使途が広がる予定だ。いまはコンビニで住民票などがとれるぐらいだが、来年1月には、自分のマイナンバーの利用履歴が見られる専用サイトのログインで使うようになる。さらに政府は、健康保険証や民間のポイントカードなどとの併用も検討中だ。
(朝日新聞 4月28日)

[4]湖底に沈む運命にあった「荘川桜」

ちょっと牛乳からは離れますが、桜にまつわる心温まる話しをひとつ。
敗戦直後から亡くなるまで滅びゆく茅葺(かやぶき)民家を描き続けた画家、向井潤吉。東京、世田谷にアトリエを構えたが、北海道から鹿児島まで全国津々浦々を訪ね歩き、描き続けた民家の絵は2千点を越える。その向井画伯の作品を、NHKの日曜美術館で紹介していた。
向井が残した画業は同時に、高度成長時代、日本の農村が激変する姿を、民家を通して記録することにもなった。彼がこよなく愛した武蔵野の農村風景は関越自動車道によって分断され、その姿を変えていった。また、岐阜県旧荘川村では、御母衣ダム建設によって村が湖底に沈んだ。その際、ダムを建設した電源開発(株)(Jパワー)の初代総裁高碕達之助の発案で、湖底に沈む運命にあった桜の木が2本、ダム湖岸に移植された。この桜は樹齢450年と推定されるエドヒガンの古木。移植後、桜のあった旧荘川村にちなんで、「荘川桜」と名づけられた、毎年多くの人がこの地を訪れている。
この話しには後日談がある。
太平洋側にある愛知県名古屋市から日本海側にある石川県金沢市までをかつて結んでいた国鉄バス名金急行線の車掌・佐藤良二は、この荘川桜がダムの畔に移植され、見事に開花したことに感動し、「太平洋と日本海を桜で繋ごう」と1967年から名金急行線の沿線(国道304号・国道156号ほか)に桜の苗木を植え始めた。1977年に47歳で亡くなるまでに約2,000本の桜を植えた。起点の名古屋城本丸前にはその1,000本目、終着点の金沢市兼六園に1,500本目がある。
この話しは『さくら道』(中村儀朋・著/風媒社・刊)およびそれを映画化した『さくら』(1994年)のモデルとなっただけでなく、国語の教科書にも載った。名金急行線は廃止され佐藤も故人となったが、その桜は荘川桜と共に毎年咲き誇り名古屋と金沢を結び、旧名金急行線沿線では『さくら道国際ネイチャーラン』などのイベントが行われている。

(編集後記)
ゴールデンウイーク後半が始まり、各地の駅は3日、ふるさとや行楽地に向かう家族連れや旅行客らで混み合った。5日にはUターンや、海外からのラッシュがピークとなる。と、これは毎年繰り返される光景ですね。我が家に配達してくれている明治牛乳さんも、2日に2回分が配達されました。

今後毎月15日、30日の発行を目指しています。
今のところ、当分は無料で発信する予定ですが、その後、月額500円の会費を頂戴したいと考えています(検討中)。全乳連に加入している商業組合の組合員の方は無料です(検討中)。併せて、全乳連ホームページ上に掲載していきます。皆様の感想をお聞かせいただければ幸いです。
何でも結構ですから、ご意見がありましたら、下記あてご連絡ください。

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