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「全乳連便り」-街の牛乳屋さん通信ー 
 
第23号 2015年11月30日、12月10日合併号

毎月10日、20日、30日発行

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 こんにちは、全乳連事務局の白根です。「全乳連便り」―街の牛乳屋さん通信、第23号をお届けします。
 日本中の期待を集めた惑星探査機「あかつき」が金星を回る軌道への再投入に成功した、とJAXAが発表しました。今回は、やっと合意に至った「軽減税率」、「インフルエンザ」の話題を送りします。

       ◆今回のメニュー◆

[1]軽減税率第4弾、外食除く食品全般が対象

[2]「給食に牛乳」論争、新たな展開

[3]埼玉普協、畜産フェア・牛乳乳製品フェア

[4]明治・インフルエンザ調査
   
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[1] 軽減税率第4弾、外食除く食品全般が対象

 自民、公明両党は10日、消費税を10%に引き上げる時に導入する軽減税率について、8%に据え置く対象を「生鮮食品と加工食品すべて」とすることで合意した。これで、食品全般の消費税が軽減されることになる。税収減の穴埋めに必要な財源は約1兆円にのぼる。両党はこの日、法人実効税率引き下げや新たな自動車税の導入など2016年度税制改正を了承。軽減税率の部分を追加し、近く与党税制改正大綱をとりまとめる方針だ。
 軽減税率導入に必要な財源のうち4千億円は、消費増税に伴って低所得者対策に使うはずだった分を振り替えるが、残りの6千億円はまだ手当てできていない。6千億円を確保しようとすると、そのしわ寄せが社会保障の充実や財政再建に及びかねないため、財源をどう確保するかが最後の課題として残っている。菅義偉官房長官はこの日の記者会見で「与党が最終調整をしている」と述べた。
 最終盤の協議では、加工食品の範囲が焦点だった。「菓子・飲料をのぞく加工食品」の場合、税収減は8200億円で、「加工食品すべて」よりも財政負担は少なくてすむ。だが、あんパンや茶葉などのように菓子・飲料に該当するのか線引きが難しい商品が多く、事業者が混乱する恐れがある。このため線引きのしやすさを優先し、菓子・飲料も含む「加工食品すべて」まで対象を広げた。
 自民がもともと財源として考えていたのは4千億円。このため、導入時の対象は生鮮食品にとどめ、段階的に加工食品まで拡大する案を主張した。だが、来夏の参院選で公明との協力関係を重視する首相官邸の求めに応じ、公明に大幅譲歩した。
 その後、更に交渉は続き、自民、公明両党は12日、消費税率を10%に引き上げる際、現在の8%に据え置く軽減税率の対象品目について、酒類と外食を除く食品全般にすることで合意した。税収減の穴埋めに必要な財源は約1兆円にのぼるが、財源確保の議論は先送りし、財政健全化目標は堅持するとした。自民は、軽減対象の線引きをしやすいよう「外食」も加えることを提案していたが、必要な財源が膨らむため、断念した。
(朝日新聞12月11日、12日、13日)
 
[2] 「給食に牛乳」論争、新たな展開

 学校給食の牛乳が議論を呼んでいる。先頃、新潟県三条市や京都市でご飯と合わないのではないかと、給食から牛乳を外す動きがあったが、今度は東京都大田区で学校医と区の教育委員会が真っ向から対立している。
 「脂肪の摂りすぎにつながる」とする学校医と、かたや「栄養価が高い」とする区の教育委員会が対立し、訴訟にまで発展している。
 ご飯との相性を考慮して給食中の提供をやめる自治体もある。牛乳が給食の「定番」ではなくなる日は来るのか。
●学校医の主張・・・「健康のために牛乳を控える選択肢があることを保護者に知らせるべきだ」。
●区教委の主張・・・「牛乳は栄養バランスに優れ、提供をやめる予定はない」。
 ことの発端は、この小学校が保護者向けに配る「便り」だった。この医師が原稿に「牛乳は動物性脂肪の摂取過多につながる」などと書いたところ、学校側は「児童が不安を覚える」として掲載を拒否した。医師は、学校医の職務を妨害されたとして約25万円の損害賠償を求めて提訴した。
 文部科学省の有識者会議は2011年3月、牛乳の摂取と生活習慣病との因果関係を否定する報告書をまとめており、牛乳が健康に悪影響を及ぼすというこの医師の見解は少数派だ。
(読売新聞12月2日夕刊から抜粋し、加筆)
 この学校医の主張は、栄養成分の専門家ではないにしても、少し極端ではないかと筆者は思う。そこで、牛乳の脂肪、カルシウムの吸収率について調べてみた。

●牛乳の脂肪は栄養的に重要なエネルギー源
 厚生労働省がまとめた「日本人の食事摂取基準 2010年版」では、食事からのコレステロール摂取の目標量(上限)を、30歳以上の場合、男性750mg/日、女性600mg/日としている。日本人が1日に摂取しているコレステロールは約300mgで(2010年国民健康・栄養調査)、そのうち牛乳・乳製品からの割合は約8%と非常に少なく、牛乳200mLに含まれるコレステロールはわずか25mg。
 コレステロールは細胞成分やホルモンなどの基として生命維持になくてはならない物質であり、体内でも生産されている。その量は、体重50kgの人で1日あたり600~650mgになる。
また、牛乳の脂肪は栄養的に重要なエネルギー源であり、健康に悪影響を及ぼすことはない。
脂肪は体にとって重要な栄養素だから、動物性脂肪、植物性脂肪にこだわることなく、バランス良く毎日摂取することが大切だ。
(Jミルク「牛乳・乳製品の知識」)

https://www.jmilk.jp/kiso/dekirumade/berohe000000bjig.html


●カルシウムの吸収率
 牛乳はカルシウムが豊富なだけでなく、吸収率がもっとも高い食品のひとつだ。コップ1杯(200ml中)に含まれるカルシウムは227mgで、吸収率は40%。小魚や野菜に比べて、より多くのカルシウムを効率よく摂ることができる。これは、牛乳中のカルシウムとリンのバランスが、カルシウムの吸収に理想的であるほか、乳糖やカゼインホスホペプチド(CPP※)の作用と考えられている。また、日光を浴びるとつくられるビタミンDも、カルシウム吸収をサポートする。牛乳を飲んで、外で体を動かすと、吸収率がさらにアップする。(Jミルク制作のリーフレット「知っていますか?カルシウム吸収率のこと」)

https://www.jmilk.jp/tool/leaflet/berohe000000oedv.html

 
[3]埼玉普協、畜産フェア・牛乳乳製品フェア

 埼玉県牛乳普及協会(島村功作会長)は11月28日(土)、「彩の国畜産フェア&牛乳乳製品フェア2015」─安全と安心の食の祭り─に出展し、牛乳・乳製品の普及に努めた。今年は開催場所が変わり、鶴ヶ島から移転してきた、埼玉県農業大学校の構内で開催された。当日は、好天に恵まれ、多くの人が会場を訪れ、県産品の牛乳や乳製品、野菜、米などが販売され、県産畜産物の試食・販売も行われた。
同協会は、「ミルクバスボムづくり」、ミルク082(オヤジ)による「乳ミュージックライブ」、「骨密度測定」などを実施した。他に、様々なグッズの配布、県産牛乳のパッケージ展示、牛乳の効能などを示したパネル展示、同協会主催の児童画コンクールで入賞した作品の展示も行った。
島村会長にお話を伺うと、「今日は上田清司県知事や富岡清熊谷市長も出席してオープニングセレモニーを行った。去年までと違う会場で集客を心配したが、天気もよく、上々の出足で安心した。今年は埼玉商組の出展(去年までは雪印メグミルクの販売店が出展)がなくて残念だが、『わたぼく牛乳』でおなじみの森乳業が出展して、牛乳などを販売している」と説明してくれた。
「ミルクバスボムづくり」コーナーでは4~5人ほどのスタッフが集まった子どもたちに説明したり、お手伝いをしたり、対応に大わらわだった。そのうちの一人の方は、「材料の配合を従来のレシピと少し変えてみたがうまくいかず、次の回から元に戻してもう一度やり直してみたい。それにしても今日はいいお天気でよかった」と笑顔で語ってくれた。
埼玉県牛乳商業組合の新井理事長は、「毎年、出展してきたが例年より1カ月も遅くなったので、牛乳の販売はあきらめた。代わりに、「ミルク豚汁」を販売しようと計画したが、大きな鍋の調達などが難しく、今年は断念した」と述べた。


[4] 明治・インフルエンザ調査

 インフルエンザの流行が心配されるこの季節、(株)明治は12月10日、「明治カバくんうがいラボ」の発足、及び「インフルエンザに関する実態調査」の結果について発表した。この調査は、2015年11月13日(金)~2015年11月15日(日)に全国の20代~40代の働く女性(既婚、子有)414名に対して、インフルエンザに対する意識調査を実施したもの。   
調査では、家庭内のインフルエンザ対策の実態と、家族が風邪・インフルエンザになったときのママの対応や心情を調査した。調査結果では、夫がインフルエンザにかかったときに「夫と別居したい」と思っていた主婦が約4割に上ることが明らかになった。また、子供がインフルエンザにかかったときも、子供とのスキンシップを減らすなど、意外にドライな行動をしていることも明らかになった。一方、自分がインフルエンザにかかると家族へ負担がかかると思っているママは約85%にも及んでいる。ママの一見ドライな心情や行動は、愛情や責任感の表れなのかもしれない。
インフルエンザの流行を迎えるこの季節、参考になる点を探ってみる。

○家庭のインフルエンザ対策
・風邪・インフルエンザ対策として、帰宅後うがいも手洗いもしている子供は約39%
・風邪・インフルエンザ対策として、うがい手洗いを徹底している家庭は約39%

○全国20~40代の働くママに聞いたインフルエンザに関する調査によると、
 風邪・インフルエンザの対策として家族に「うがいと手洗い両方をして欲しい」と思っているママは約73%いるのに対して、家庭内で「うがい手洗い両方を徹底している」家庭は約39%と少ない結果となった。

○「明治カバくんうがいラボ」とは
風邪・予防対策としての「うがい習慣」を、30年以上にわたり普及・啓発してきた明治が、「うがい」をテーマとした話題を様々な視点から掘り下げていく場として「明治カバくんうがいラボ」を設立。このラボから生活者に向けて「うがい」や「風邪・インフルエンザ」にまつわる、トリビア(雑学的な事柄や知識、豆知識)や生活お役立ち情報など、面白くてためになる話題を情報発信していく。

 http://meiji-ugailab.jp


(編集後記)
 公明党と自民党の駆け引きが続いていた軽減税率導入時の対象品目が、酒と外食を除く食品全般になりました。財源については継続審議していくそうですが、牛乳販売店の皆様、一般の消費者の立場でもほっとした方も多いのではないでしょうか。
 今後毎月10日、20日、30日の発行を目指しています。
 今のところ、当分は無料で発信する予定ですが、その後、月額500円の会費を頂戴したいと考えています(検討中)。全乳連に加入している商業組合の組合員の方は無料です(検討中)。併せて、全乳連ホームページ上に掲載していきます。皆様の感想をお聞かせいただければ幸いです。
 何でも結構ですから、ご意見がありましたら、下記あてご連絡ください。

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