〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓   
「全乳連便り」ー街の牛乳屋さん通信ー 
 
第16号 2015年7月20日、30日合併号

毎月10日、20日、30日発行

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

 こんにちは、全乳連事務局の白根です。「全乳連便り」―街の牛乳屋さん通信、第16号をお届けします。
 日本列島は5日も高気圧に覆われ、厳しい暑さとなっています。各地で猛暑と、熱中症にかかる人の話題、局地的な大雨などの話題が、連日報道されています。今号は、「乳」という字についての話題などを中心にお届けします。

       ◆今回のメニュー◆

[1]「乳」という字、子授けの使いが飛ぶ

[2] 食料自給率、5年連続39%

[3] 「肉好き」高齢者増加中

[4] 乳製品を使った夏バテ対策レシピ

_____________________

[1] 「乳」という字、子授けの使いが飛ぶ

 「乳」の左側と、孵化(ふか)の「孵」の右側はともに「孚(フ)」。「孚」には「卵がかえる」「育む」という意味がある。
 中国の字書「説文解字(せつもんかいじ)」には、「人および鳥が子を生むことを『乳』といい、獣の場合は『産』という」と書かれている。ここに鳥が出てくるのは、「乳」の右側の「乚(おつにょう)」に由来している。「乚」は「乙」が旁(つくり)になった時の形で、これには「ツバメ」という意味がある。「乙」はツバメの象形とも、飛ぶ時の軌跡を描いたとも言われている。
 春分に来て秋分に去るツバメは生命を開く渡り鳥として、中国では子授けの使いと信じられていた。天子が政(まつりごと)をした殿堂でも、ツバメが来た日に子授けの神を祀(まつ)る儀礼があったようだ。
 こうした中国の縁起を背景に、「孚」と「乚」でできた「乳」には「子を生み育てる」という意味がある。また、子に滋養を与える「ちち」の意味もここから派生した。
(朝日新聞「漢話辞典:108」)

http://www.asahi.com/articles/DA3S11787642.html

 また、漢字の起源と由来を探る甲骨文字を紹介するサイトでは、「乳」の字について次のように記している。
 「乳」は会意文字(既成の象形文字または指事文字を組み合わせること)である。甲骨文字の「乳」は、1人の母親が胸の前に乳頭を出し、両腕で子供におっぱいを吸わせている情景の様である。このため「乳」の本義は乳を与えることである。即ちおっぱいで子供を養うことである、としている。
 改めて、牛乳のもつ機能や栄養素について考えさせられた話題でした。お客様とのちょっとした会話などにお使いになってはいかがでしょうか。

http://kanji-roots.blogspot.jp/2012/05/blog-post_10.html
 
[2] 食料自給率、5年連続39%

  農林水産省は、8月7日、国内で消費された食料がどれだけ国産で賄われたかを示す平成26年度の食料自給率が5年連続で39%になったと発表した。
これはカロリーを基準にした場合の数値で、生産額ベースの自給率は1ポイント減の64%で過去最低だった。
 これは、コメの生産調整で作付けの転換が進んでいる小麦と大豆の生産が増えてはいるものの、パンやパスタなど洋風化した食生活に対応できる量の生産には至らず、多くを輸入に頼っていること、また、食生活の変化や高齢化に伴いコメの消費が減っていることが主な理由だ。
 食料自給率の目標を巡っては、政府は、今年3月、達成が可能な目標に見直すとしてこれまでの50%から45%に引き下げたが、目標を大きく下回る結果となっている。
 これについて林農林水産大臣は閣議のあとの記者会見で、「国産の農産物の消費を拡大させるには、消費者のニーズに対応した発想で生産に取り組む必要がある。そのための担い手の育成や担い手への農地の集約を進め、目標を達成したい」と述べた。
 一方、牛乳の自給率は100%と、全てを国内でまかなっている。乳製品を含めても66%と、食料全体の自給率が5年連続で39%と低迷しているなか、高い割合だといえる。牛乳は生鮮食品なので輸入に頼ることが難しい食品であり、現在は生乳の輸入は禁止されている。
 しかし、いまだに合意に至っていないTPP交渉の行方は予断を許さない。国産で品薄状態が続いていたバターはニュージーランドや米国、豪州からの輸入分に低関税の「優先輸入枠」を設ける方向だ。今後の推移を注視していく必要がある。

 http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/150807_2.html


[3] 「肉好き」高齢者増加中

  高齢者に肉好きが増えている。健康維持に効果があるとされた粗食とは一線を画し、「お肉こそパワーの源」と話す高齢者もいる。肉は老化防止に役立ち、積極的に食べる人ほど長生きするとの専門家の指摘もある。“肉食シニア”は、長寿への鍵を握っているようだ。
 高齢者が好む食事といえば穀類や野菜を中心とした粗食が思い浮かぶが、団塊の世代を含む今の60代は「肉好き」へと変化している様子がうかがえる。
 ・厚生労働省調査(平成25年)
  60~69歳の1日の肉類摂取量(平均値)
  10年前57g→77g
 ・肉を食べる習慣→高齢者の健康維持に貢献→老化防止に役立つ
  ▽細菌、ウイルスに対する抵抗力増進
  ▽血管壁がもろくなるのを防ぐ効果
  ▽認知機能低下を防ぐ効果
  などが期待される。

 ・桜美林大学、柴田博名誉教授の話し
  肉だけを食べていればいいというわけではなく、多様な食品をバランスよく摂ることが重要。食品を多様に摂っている人ほど生活機能の低下が少ない。
(産経新聞6月26日、「NEWSのたね」)
 
[4] 乳製品を使った夏バテ対策レシピ

 森永乳業は、高齢者の健康な食生活をサポートする「低栄養対策 乳製品を使った夏バテ対策レシピ」の冊子を無料発行し、ウェブサイトも公開している。
 近年、健康長寿を語るうえで「低栄養」という言葉が話題になっている。低栄養とは、エネルギーやたんぱく質をはじめとした、健康を維持するために必要な栄養が不足している状態を言う。高齢になると、食事量が減ったり、消化機能が衰えたりすることから、一日に必要な量の栄養素が不足する可能性が指摘されている。特に、夏は暑さから食事をしっかりとれなくなることで低栄養となり、そこへ日々の疲れが蓄積すると夏バテになりやすくなる。また、高齢になると、体の水分量が減ることで脱水状態になりやすく、さらに体温調節ができにくくなることで、熱中症のリスクも高まる。
 そこで、介護を必要としない高齢者とそのご家族に向けて、たんぱく質やカルシウムが豊富な乳製品を使った、夏にぴったりの献立を考案し、「低栄養対策 乳製品を使った夏バテ対策レシピ」にまとめた。
 「低栄養対策 乳製品を使った夏バテ対策レシピ」の特長
 1:乳製品を使ったレシピを中心に6つの献立を紹介し、冊子では主菜レシピを中心に、ウェブサイトではその他全献立を見られる。
 2:たんぱく質、鉄分、ビタミンB1、ビタミンCなど夏バテ防止につながる栄養素がとれるように工夫した。
 3:1日に必要なカロリー、たんぱく質、カルシウム(※)の3分の1が摂取できる献立。
 4:主食+主菜+副菜+汁物(または副々菜)+デザートを組み合わせた献立で、栄養バランスと量を工夫した。
 5:噛む力が心配な方にも食べていただくために、食べやすくするアレンジを紹介している。

※厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」による
 http://www.morinagamilk.co.jp/recipe/teieiyou/natsubate/


上記サイトから印刷して、お客様に差し上げてはいかがでしょうか。

(編集後記)
 本紙でもお伝えした通り、特商法の改正が検討されています。第8回目と9回目の「特商法専門調査委員会」を傍聴しましたが、消費者サイドと事業者サイドの意見がぶつかりあって、平行線をたどっています。かたや、望まない訪問はお断りと主張し、かたや、事業存続の危機と反論します。今後も中止していく必要がありますが、次号で現段階での状況を報告します。 
 今後毎月10日、20日、30日の発行を目指しています。
 今のところ、当分は無料で発信する予定ですが、その後、月額500円の会費を頂戴したいと考えています(検討中)。全乳連に加入している商業組合の組合員の方は無料です(検討中)。併せて、全乳連ホームページ上で、記事の詳細を掲載するよう検討しています。皆様の感想をお聞かせいただければ幸いです。
 何でも結構ですから、ご意見がありましたら、下記あてご連絡ください。

 全乳連便り配信の解除を希望される場合は、下記あてご連絡くださるようお願い致します。

┏…━━━…━━━━…━━━…━━━━…━━━…━━━━…━━━…━…┓
□■発行元:全国牛乳商業組合連合会
□■発行人:渡邉 佳三郎                      
□■発行責任者:白根 忠広                         
□■〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-11-3 第八東誠ビル7階
(乳販連合会)
□■TEL:03-5809-1776 FAX:03-5809-1786      
□■MAIL: zennyu9@poppy.ocn.ne.jp    
□■HP:http:www.zennyuren.or.jp/

┗…━━━…━━━━…━━━…━━━━…━━━…━━━━…━━━…━…┛